太田記念美術館
東京・原宿にある浮世絵専門の私立美術館です。1980年開館。コレクションは約1万500…
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弟子たちから見た歌川国芳はどんな顔?という話
歌川国芳は自身の姿をしばしば作品の中に描き込んでいます。例えばこちらの「名誉右に無敵左り甚五郎」は、名工である左甚五郎が歌舞伎役者の顔に似せた人形を彫っているという場面です。
しかしこの左甚五郎、国芳が好んだ閻魔のどてらを着て、芳桐印の入った手拭いを肩にかけていることから、国芳自身の姿が重ねられていると考えられます。国芳の大好きな猫がそばにいることからも、それは明らかでしょう。
ただ、国芳がこ
浮世絵の虹は7色かどうか数えてみた
虹の色の数を聞かれたら、赤・橙・黃・緑・青・藍・紫の7色であると答える人は多いでしょう。しかし、日本以外の国の人に聞いてみると、例えばアメリカやイギリスであれば6色、ドイツであれば5色といったように、国や民族によって頭に思い浮かぶ虹の色の数は異なるそうです。
では、江戸時代の人たちにとって虹はどのように見えていたのでしょうか。浮世絵には、それほど数は多くありませんが、ときどき虹が描かれています。