旧暦では、一ヶ月が30日からなる大の月と、29日からなる小の月がありました。毎年変わる大小月を示した暦が「大小」であり、またこれを絵で示したものを近代以降では「絵暦…
今回ご紹介するのは、ネズミと人との小競り合いを描いた四代歌川国政「しん板ねづミのたわむれ」(明治15年[1882]大判錦絵)。では早速、見ていきましょう。 一段目 …
現代人にとって、動物園やテレビで見慣れた動物である象。浮世絵にもしばしば登場するのですが、本来、象は日本には生息しない動物です。今回は江戸から明治にかけて象を描…
浮世絵には、江戸時代の人々に家族の一員として愛された猫たちが数多く登場します。そこで今回は、夢中で遊ぶ飼い猫たちの姿を中心にご紹介いたします。 月岡雪鼎「髪すき…
歌川広重の晩年の代表作「名所江戸百景」。その中でもこちらの「亀戸梅屋舗」は、手前に臥龍梅の枝を拡大する構図が斬新であることや、ヴィンセント・ヴァン・ゴッホが模写…
嘉永2年(1849)、江戸では回向院でご開帳のあった「お竹如来」、内藤新宿正受院の「奪衣婆」、日本橋の「翁稲荷」という3つの神仏が大ブームとなります。多くの参詣者がこ…