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動物 記事まとめ

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浮世絵に描かれた動物たちの記事をまとめました。
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2021年7月の記事一覧

江戸時代のウマが蹄鉄ではなく草鞋(わらじ)を履いていたという話

先日、歌川広重の「名所江戸百景 四ツ谷内藤新宿」をTwitterで紹介したところ、ウマが草鞋(わらじ)を履いているところが気になるという反応をいただきました。 確かによく見ると、人と同じ様に、ウマも4つの足すべてに草鞋を履いていることが分かります。 ウマが草鞋を履いていることは珍しいのでしょうか。他の浮世絵も見てみましょう。こちらは同じく歌川広重の代表作「東海道五拾三次之内」より「吉原 左富士」。 街道の松並木を、ウマが3人の子どもを乗せて歩いています。3人乗りができる

アニマルデザインの扇 5選

あまり知られていないかもしれませんが、太田記念美術館のコレクションには900本以上の扇が含まれてます。かつては大阪の豪商、鴻池家にあったもので鴻池家と太田家が姻戚関係にあったことから縁があり、太田記念美術館の開館に際して所蔵品となりました。多くは江戸時代後期の多様なジャンルの絵師たちの作品で、すべて版画ではなく絵師が直接絵筆をふるった肉筆画。そのため小画面ながら、それぞれの個性が発揮された多彩な筆使いを楽しむことができます。動物を描いたものも多く、今回はよりすぐりの5点をご紹