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天気 記事まとめ

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【オンライン展覧会】「江戸の天気」展(通期)

 太田記念美術館にて、2021年6月26日(土)~8月29日(日)開催の「江戸の天気」展のオンライン展覧会です。展覧会は前期と後期で全点展示替えを行いますが、本オンライン展覧会では、画像は前期56点、後期57点の全113点を掲載しています。  note上では、画像をクリックすると、より大きなサイズでご覧いただけますので、美術館で実物をご覧いただくようにお楽しみいただけます。  オンライン展覧会の入館料は、1400円です。無料公開の下にある「記事を購入する」をクリックしてご購入

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有料
1,400

浮世絵で初日の出を拝もう

お正月の朝、早起きして初日の出を拝もうという気持ちはあっても、実際にはなかなか布団から起き上がれないものですよね。そんな時のために、浮世絵に描かれた初日の出をご用意しました。 まずは歌川広重の「江戸名所 洲崎はつ日の出」。辺り一面は雪景色。昨晩は雪が降ったのでしょうか。しかし元旦の早朝にはすっかり晴れたようで、ご覧のように、初日の出がきれいに見えます。 女性たちも頭巾を巻いて、防寒対策をしっかりとしながら、初日の出がよく見える波打ち際へと向かっています。 この場所は洲崎

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歌川広重の梅の浮世絵で春の訪れを感じてみた

立春を過ぎると、暦の上ではもう春。まだ肌寒い日が続きますが、梅の花が咲き始め、春の到来が近いことを感じさせます。今回は、一足早く春を感じるため、歌川広重が描いた梅の浮世絵をご紹介しましょう。 まずは「東都名所 亀戸梅屋舗ノ図」。江戸の町には梅の名所がいくつかありましたが、中でも一番の人気を誇ったのが亀戸の梅屋敷です。 亀戸の梅屋敷は、もともとは伊勢屋彦右衛門という商人の別荘で、正式には清香庵と称しますが、庭園にたくさんの梅の木が植えられていたことから梅屋敷と呼ばれ、大勢の

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梅の浮世絵は空の色が赤くなりがちという話

歌川広重の晩年の代表作「名所江戸百景」。その中でもこちらの「亀戸梅屋舗」は、手前に臥龍梅の枝を拡大する構図が斬新であることや、ヴィンセント・ヴァン・ゴッホが模写したこともあって、「名所江戸百景」の中でも特に知られている有名な一枚です。 さて、この「名所江戸百景 亀戸梅屋舗」、空が真っ赤に染まっていますが、なぜ空が赤いのか、気にしたことはあるでしょうか?ここまで空が赤いとなると、夕焼け、あるいは朝焼けのように見えます。 確かに「名所江戸百景」では、空を赤くすることによって、

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歌川広重の雲がとても色鮮やかという話

雲がどんな色をしているかと聞かれれば、誰しもまずは「白」と答えることでしょう。江戸時代の浮世絵に描かれた雲を見ても、やはりその多くは白い色をしています。 しかしながら、実際の雲は光の屈折や散乱などによって、白以外の鮮やかな色を見せてくれることがあります。江戸時代の浮世絵師、歌川広重が描いた雲を丹念に見てみると、白だけではなく、赤や黄、緑や青など、鮮やかな色をした雲を発見することができます。今回は、歌川広重が描いた色鮮やかな雲の浮世絵をご紹介しましょう。 まずは「名所江戸百

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歌川広重の「名所江戸百景」でお花見を楽しもう

桜が満開の季節です。浮世絵には桜を描いた作品がいくつもありますが、その制作数がもっとも多いのが、風景画の名手である歌川広重です。広重の最晩年の代表作「名所江戸百景」にも、桜の花は数多く登場します。今回は広重の「名所江戸百景」の中から、特に桜が満開に咲いている様子を描いた名品4点をご紹介します。 ①「千駄木団子坂花屋敷」 現在の東京都文京区千駄木にある団子坂。そのすぐそばに、植木屋の楠田宇平次が開いた花屋敷という庭園がありました。その広さは2500坪。梅や桜など、四季折々の

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江戸っ子たちのお花見に参加してみよう

桜が満開の季節。実際の桜を目の前にしながら、食事やお酒を楽しみたいとは思いつつも、新型コロナウィルスの感染拡大が収まらない状況では、宴会はなかなか難しいところです。 江戸時代の浮世絵には桜の名所が数多く描かれていますが、今回は、花見をしている様子を描いた浮世絵を集めてみました。江戸っ子たちと一緒にヴァーチャルで花見を楽しんでみましょう。 まずは、葛飾北斎の代表作「冨嶽三十六景」の中から「東海道品川御殿山ノ不二」。 場所は現在のJR品川駅の南。御殿山という小高い丘となって

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浮世絵の虹は7色かどうか数えてみた

虹の色の数を聞かれたら、赤・橙・黃・緑・青・藍・紫の7色であると答える人は多いでしょう。しかし、日本以外の国の人に聞いてみると、例えばアメリカやイギリスであれば6色、ドイツであれば5色といったように、国や民族によって頭に思い浮かぶ虹の色の数は異なるそうです。 では、江戸時代の人たちにとって虹はどのように見えていたのでしょうか。浮世絵には、それほど数は多くありませんが、ときどき虹が描かれています。浮世絵に描かれた虹の色を数えてみることにしましょう。 ①歌川国芳「東都名所 す

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雨の浮世絵ベスト4を選んでみた

浮世絵には、雨の景色を描いた名作が数多くあります。そこで、雨の浮世絵ベスト4を個人的な好みで選んでみました。今回は、1人の浮世絵師につき、1点の作品に限定しています。 ①歌川広重「名所江戸百景 大はしあたけの夕立」歌川広重には雨を描いた傑作が数多くあります。「東海道五拾三次之内 庄野 白雨」や「近江八景之内 唐崎夜雨」など、一つに絞るのはとても難しいのですが、やはりここは大定番の傑作を選びました。 言わずと知れた、広重の最晩年の「名所江戸百景」を代表する1点です。隅田川に

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浮世絵の雨の線ってどんな色?

浮世絵には雨が降っている様子がしばしば描かれています。例えば、有名な歌川広重の「名所江戸百景 大はしあたけの夕立」では、突然降り注ぐ夕立の激しさを捉えています。 この作品のように、浮世絵で雨を表現する際に、斜めの直線がしばしば用いられています。では、その雨の線がどんな色をしているのか、じっくりとご覧になったことはあるでしょうか? こちらの広重の「大はしあたけの夕立」の雨の線も、単に黒い色をしているのではなく、黒色と、それよりもやや薄い灰色の2色に摺り分けられています。

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突然の大雨や雷に戸惑う浮世絵を集めてみた

朝は晴れていたのに、午後になると天気が急変して突然の雷雨に…ということは、誰しも経験したことがあるかと思います。特に傘を持たずに外に出ていた時は困ったものです。 急な大雨を描いた浮世絵といえば、歌川広重の「東海道五拾三次之内 庄野 白雨」ですとか、 同じく歌川広重の「名所江戸百景 大はしあたけの夕立」が有名です。 このように浮世絵には、大雨や雷、あるいは、急激な天気の変化に慌てる人々の姿がしばしば描かれています。今回は、そんな中から3点の浮世絵をご紹介しましょう。 ま

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江戸時代のアイロン?という話

浮世絵には、吉原遊郭や、そこで働く遊女たちの姿が数多く描かれています。今回は、ある雨の日の、遊女たちのワンシーンをお届けいたします。 こちらは歌川国貞の「江戸八景 吉原ノ夜雨」。遊郭の妓楼の一部屋を描いています。 窓の外を眺めると、日はすっかり暮れており、激しい雨が降っています。もし男性客がこんな雨の中をやって来たとしたならば、間違いなくずぶ濡れになっていることでしょう。 しかしこの絵の中には、ずぶ濡れになった男性客の姿はありません。描かれているのは、男性の着ていた服や

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江戸っ子は雨が降ると、みんな裸足になるのか、調べてみた。

先日のTwitterにて、こちらの歌川広景の「江戸名所道外尽 四十六 本郷御守殿前」を紹介したところ、雨の日はみんな裸足なの?というご質問がいくつかありました。 たしかに雨が降るなか、みんな裸足です。実は、筆者はこれまでまったく気にしていなかったのですが、言われてみれば「なるほど」と思い、早速調べてみました。 たとえば、雨の名作、歌川広重の「江戸名所百景 大はしあたけの夕立」。 左端にいる2人の女性は下駄を履いていますが、 男性たちは裸足になっているようです。(ただし

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雷が落ちる瞬間を捉えた浮世絵を集めてみた

最近はスマホのカメラも発達したためか、雷が落ちる瞬間を捉えた写真や映像を目にする機会が増えました。落雷は命の安全を脅かすものではありますが、同時に、その巨大な自然の力は美しさを宿しているとも言えます。現代のように写真や映像が手軽に撮れなかった江戸や明治、浮世絵師たちはどのように雷を表現したのでしょうか。今回は、雷を描いた浮世絵をご紹介いたします。 まずは、葛飾北斎の代表作「冨嶽三十六景」の中から「山下白雨」。富士山の山頂は晴れていますが、麓は黒雲に覆われ、白雨=激しい夕立が

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