天気 記事まとめ

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月を描かずに月を表現した浮世絵を集めてみた
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月を描かずに月を表現した浮世絵を集めてみた

浮世絵では月が輝く夜の景色がしばしば題材となりますが、そのほとんどが、夜空にしっかりと月を描いています。月を題材とするので、当たり前といえば当たり前なのですが、浮世絵師たちは時には趣向を凝らし、あえて月そのものを描かないという挑戦もしています。今回は、画面の中に月が描かれていないにも関わらず、月の存在を感じる珍しい作品をご紹介しましょう。 まずはこちらの歌川広重の美人画をご覧下さい。女性たちが庭でくつろいでいます。 画面は明るく、パッと見たところ、昼間のワンシーンに感じら

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秋を感じる歌川広重の浮世絵を集めてみた
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秋を感じる歌川広重の浮世絵を集めてみた

夏の暑さも過ぎ去り、秋の涼しさを感じるような季節となりました。今回は歌川広重の浮世絵から、紅葉や月、秋草といった秋のモチーフを描いた浮世絵5点をご紹介します。 ①歌川広重「冨士三十六景 甲斐大月の原」 場所は現在の山梨県大月市。辺り一面は野原のようなですが、秋の七草に数えられる草花が生えています。 オバナ(ススキ)。 オミナエシ。 ナデシコとキキョウ。色とりどりに咲く秋の七草ですが、人の気配が感じられず、秋のもの悲しさを際立たせます。 ②歌川広重「信州更科田毎の月

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浮世絵の虹は7色かどうか数えてみた
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浮世絵の虹は7色かどうか数えてみた

虹の色の数を聞かれたら、赤・橙・黃・緑・青・藍・紫の7色であると答える人は多いでしょう。しかし、日本以外の国の人に聞いてみると、例えばアメリカやイギリスであれば6色、ドイツであれば5色といったように、国や民族によって頭に思い浮かぶ虹の色の数は異なるそうです。 では、江戸時代の人たちにとって虹はどのように見えていたのでしょうか。浮世絵には、それほど数は多くありませんが、ときどき虹が描かれています。浮世絵に描かれた虹の色を数えてみることにしましょう。 ①歌川国芳「東都名所 す

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暑い日が続くので、涼しげな浮世絵を集めてみた
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暑い日が続くので、涼しげな浮世絵を集めてみた

連日、暑い日が続きます。そんな暑さを少しでもまぎらわすために、涼しさが伝わってくるような浮世絵を集めてみました。 まずは歌川国芳「東都名所 両国の涼」。花火が打ち上げられている隅田川の様子です。 画面の奥、船から花火が盛大に打ち上げられています。 しかし、屋根船に乗る人たちは花火にはまったく目もくれず、食事やおしゃべりに夢中のようです。右の船は、果物や簡単な料理を販売しています。川の上での宴会は涼しそうですね。 一方、右下にいる人たちは泳いでいるのではありません。現在

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【オンライン展覧会】「江戸の天気」展(後期)
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【オンライン展覧会】「江戸の天気」展(後期)

太田記念美術館にて、2021年7月30日(金)~8月29日(日)開催の「江戸の天気」(後期)のオンライン展覧会です。展覧会は前期と後期で全点展示替えを行いますが、本オンライン展覧会では、後期展示57点の画像と解説を掲載しています。  note上では、画像をクリックすると、より大きなサイズでご覧いただけますので、美術館で実物をご覧いただくようにお楽しみいただけます。  オンライン展覧会の入館料は、展覧会と同じ800円です。無料公開の下にある「記事を購入する」をクリックしてご

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歌川広重の雲がとても色鮮やかという話
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歌川広重の雲がとても色鮮やかという話

雲がどんな色をしているかと聞かれれば、誰しもまずは「白」と答えることでしょう。江戸時代の浮世絵に描かれた雲を見ても、やはりその多くは白い色をしています。 しかしながら、実際の雲は光の屈折や散乱などによって、白以外の鮮やかな色を見せてくれることがあります。江戸時代の浮世絵師、歌川広重が描いた雲を丹念に見てみると、白だけではなく、赤や黄、緑や青など、鮮やかな色をした雲を発見することができます。今回は、歌川広重が描いた色鮮やかな雲の浮世絵をご紹介しましょう。 まずは「名所江戸百

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【オンライン展覧会】「江戸の天気」展(通期)
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【オンライン展覧会】「江戸の天気」展(通期)

 太田記念美術館にて、2021年6月26日(土)~8月29日(日)開催の「江戸の天気」展のオンライン展覧会です。展覧会は前期と後期で全点展示替えを行いますが、本オンライン展覧会では、画像は前期56点、後期57点の全113点を掲載しています。解説は前期作品のみ掲載しており、後期作品につきましては準備が整い次第追記いたします(現時点でご購入いただいた方も、追記後、ご覧いただくことができます)。  note上では、画像をクリックすると、より大きなサイズでご覧いただけますので、美

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【オンライン展覧会】「江戸の天気」展 (前期)

【オンライン展覧会】「江戸の天気」展 (前期)

太田記念美術館にて、2021年6月26日(土)~7月25日(日)開催の「江戸の天気」(前期)のオンライン展覧会です。展覧会は前期と後期で全点展示替えを行いますが、本オンライン展覧会では、前期展示56点の画像と解説を掲載しています。  note上では、画像をクリックすると、より大きなサイズでご覧いただけますので、美術館で実物をご覧いただくようにお楽しみいただけます。  オンライン展覧会の入館料は、展覧会と同じ800円です。無料公開の下にある「記事を購入する」をクリックしてご

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江戸っ子は雨が降ると、みんな裸足になるのか、調べてみた。

江戸っ子は雨が降ると、みんな裸足になるのか、調べてみた。

先日のTwitterにて、こちらの歌川広景の「江戸名所道外尽 四十六 本郷御守殿前」を紹介したところ、雨の日はみんな裸足なの?というご質問がいくつかありました。 たしかに雨が降るなか、みんな裸足です。実は、筆者はこれまでまったく気にしていなかったのですが、言われてみれば「なるほど」と思い、早速調べてみました。 たとえば、雨の名作、歌川広重の「江戸名所百景 大はしあたけの夕立」。 左端にいる2人の女性は下駄を履いていますが、 男性たちは裸足になっているようです。(ただし

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江戸時代の雪だるまは「だるま」だったというお話

江戸時代の雪だるまは「だるま」だったというお話

皆さんは雪だるまと聞いて、どのような形を思い浮かべますか?丸い雪玉を2段重ねて、頭にバケツ、鼻にはニンジン、手袋をさした木の枝の腕といった姿が連想されるのではないでしょうか? 江戸時代も雪が降ると、雪だるまを作ることがありました。ただ、現在の私たちが想像する雪だるまとは、ちょっと形が異なっているようです。 こちらが江戸時代の雪だるま。歌川広景「江戸名所道戯尽 廿二 御蔵前の雪」という浮世絵です。安政6年(1859)の作。 文字通り、だるまの形をしています。だるまとは、禅

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