マガジンのカバー画像

天気 記事まとめ

30
運営しているクリエイター

#江戸時代

浮世絵で初日の出を拝もう

お正月の朝、早起きして初日の出を拝もうという気持ちはあっても、実際にはなかなか布団から起き上がれないものですよね。そんな時のために、浮世絵に描かれた初日の出をご用意しました。 まずは歌川広重の「江戸名所 洲崎はつ日の出」。辺り一面は雪景色。昨晩は雪が降ったのでしょうか。しかし元旦の早朝にはすっかり晴れたようで、ご覧のように、初日の出がきれいに見えます。 女性たちも頭巾を巻いて、防寒対策をしっかりとしながら、初日の出がよく見える波打ち際へと向かっています。 この場所は洲崎

広重の雪の浮世絵、ベスト4を選んでみた

雪景色を描くのがもっとも上手い浮世絵師は誰かかと問われれば、やはり歌川広重が筆頭にあげられるでしょう。しかも、ただ単に雪景色をたくさん描いているだけでなく、その構図は作品によってさまざまに工夫が凝らされています。そこで、広重の雪の浮世絵から、傑作の4点を筆者の個人的な好みで選んでみました。あなたはどの雪景色が一番好きですか? ※記事の最後に人気投票結果があります。かなりの接戦になっていますので、ぜひご覧ください。 ①歌川広重「東海道五拾三次之内 蒲原 夜之雪」まずは広重の

江戸時代の雪だるまは「だるま」だったというお話

皆さんは雪だるまと聞いて、どのような形を思い浮かべますか?丸い雪玉を2段重ねて、頭にバケツ、鼻にはニンジン、手袋をさした木の枝の腕といった姿が連想されるのではないでしょうか? 江戸時代も雪が降ると、雪だるまを作ることがありました。ただ、現在の私たちが想像する雪だるまとは、ちょっと形が異なっているようです。 こちらが江戸時代の雪だるま。歌川広景「江戸名所道戯尽 廿二 御蔵前の雪」という浮世絵です。安政6年(1859)の作。 文字通り、だるまの形をしています。だるまとは、禅