雷が落ちる瞬間を捉えた浮世絵を集めてみた
最近はスマホのカメラも発達したためか、雷が落ちる瞬間を捉えた写真や映像を目にする機会が増えました。落雷は命の安全を脅かすものではありますが、同時に、その巨大な自然の力は美しさを宿しているとも言えます。現代のように写真や映像が手軽に撮れなかった江戸や明治、浮世絵師たちはどのように雷を表現したのでしょうか。今回は、雷を描いた浮世絵をご紹介いたします。
まずは、葛飾北斎の代表作「冨嶽三十六景」の中から「山下白雨」。富士山の山頂は晴れていますが、麓は黒雲に覆われ、白雨=激しい夕立が