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浮世絵の虹は7色かどうか数えてみた

虹の色の数を聞かれたら、赤・橙・黃・緑・青・藍・紫の7色であると答える人は多いでしょう。しかし、日本以外の国の人に聞いてみると、例えばアメリカやイギリスであれば6色、ドイツであれば5色といったように、国や民族によって頭に思い浮かぶ虹の色の数は異なるそうです。 では、江戸時代の人たちにとって虹はどのように見えていたのでしょうか。浮世絵には、それほど数は多くありませんが、ときどき虹が描かれています。浮世絵に描かれた虹の色を数えてみることにしましょう。 ①歌川国芳「東都名所 す

秋を感じる歌川広重の浮世絵を集めてみた

夏の暑さも過ぎ去り、秋の涼しさを感じるような季節となりました。今回は歌川広重の浮世絵から、紅葉や月、秋草といった秋のモチーフを描いた浮世絵5点をご紹介します。 ①歌川広重「冨士三十六景 甲斐大月の原」 場所は現在の山梨県大月市。辺り一面は野原のようなですが、秋の七草に数えられる草花が生えています。 オバナ(ススキ)。 オミナエシ。 ナデシコとキキョウ。色とりどりに咲く秋の七草ですが、人の気配が感じられず、秋のもの悲しさを際立たせます。 ②歌川広重「信州更科田毎の月