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オンライン展覧会アーカイブズ、始めます。第一弾は「江戸の土木」展。

2021年1月、新型コロナウィルス感染拡大防止のため、日本各所で緊急事態宣言が発令されました。それに対し、太田記念美術館では、東京都に来ることができない方や不要不急の外出を控える方にも、展覧会を楽しんでいただくため、「和装男子」展のオンライン展覧会を実施しました。

全国の美術館や博物館の中でも珍しい試みであるため、どのような反響を得られるか大きな不安がありましたが、私たちの予想を上回る大勢の方々から、オンラインで楽しむことができて嬉しいといった、好意的なご反応をいただきました。

そこで、太田記念美術館では、現在開催している展覧会だけでなく、すでに終了した展覧会も楽しんでもらいたいと考え、このたび「オンライン展覧会アーカイブズ」を実施することといたしました。

太田記念美術館で過去に行われた展覧会をnoteの記事として再現することで、見逃した展覧会、もう一度見たい展覧会をオンライン上で楽しんでいただこうというものです。館蔵品を中心に展覧会を行っている太田記念美術館だからこそ出来る、新しい試みと言えるでしょう。

オンライン展覧会アーカイブズ第一弾は、2020年10月10日~11月8日に開催した「江戸の土木」展です。橋や水路、巨大寺院、都市の再開発など、浮世絵を通して江戸の土木を読み解く展覧会となっております。

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展示作品は70点。全点の画像ならびに作品解説はもちろんのこと、地図や年表も含んだ、盛りだくさんの内容になっています。また、作品画像の拡大図もありますので、美術館で実際に見るよりも、細かいところがよく分かるかもしれません。

利用料は美術館入館料と同額の800円です。ご覧いただける期間は無期限となっておりますので、いつでも、どこでも、好きな時に、「江戸の土木」展をご鑑賞することができます。

下記のリンク先より、ご覧下さい。

新型コロナウィルス感染拡大が収まらない中、太田記念美術館では、実際の展覧会を充実させるだけではなく、自宅で過ごされる方や遠方の方、あるいはお忙しい方のために、オンライン上でも浮世絵の魅力を発信する方法をさまざまに模索しています。今回の「江戸の土木」展が好評でしたら、今後、他の展覧会もコンテンツとして増やしていく予定です。

また、太田記念美術館の入館者数は、昨年度から約7割減という、大変に厳しい状況におかれております。オンライン展覧会アーカイブズをご利用いただくことは、美術館のこれからの活動を支える貴重な支援となりますので、お力添えいただければ幸いです。

文:日野原健司(太田記念美術館主席学芸員)

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新型コロナの影響で入館者数が大幅に減少しております。これからも美術館の運営を続けていくため、ご支援のほど、よろしくお願いいたします。