江戸時代のスズメたちの世界に潜入してみた
顔はスズメなのに、体は人間。不思議な姿をした鳥人間たちを描いた、歌川国芳の「里すずめねぐらの仮宿」。
動物を擬人化させることが得意だった、歌川国芳の代表作の一つです。
歌川国芳の「里すずめねぐらの仮宿」をクローズアップすることで、スズメたちが暮らしている世界をじっくりと観察してみましょう。
まずは、画面の左上。格子窓のある部屋、赤い絨毯の上に、華やかに着飾ったスズメが座っています。スズメの世界の花魁のようです。
この作品が制作されたのは、弘化2年(1845)のことでした。