マガジンのカバー画像

動物 記事まとめ

32
浮世絵に描かれた動物たちの記事をまとめました。
運営しているクリエイター

#歌川国芳

浮世絵のキツネたちをご紹介します

先日のTwitterにて、明治の浮世絵師・月岡芳年が「月百姿」というシリーズの中で描いた、キツネの作品を2点、紹介しました。 大変に好評だったため、キツネ好きの方は世の中にかなり多いのでは!?、と思い、早速、他のキツネの浮世絵も紹介してみることにしました。 こちらは歌川広景の「江戸名所道戯尽 十六 王子狐火」。 二足歩行をするキツネたちが列をなしていますが、よく見ると、そこに人間が一人だけ、まぎれています。大きなザルの中にどっかりと座り、腕組みをして、ご満悦の様子です。

江戸時代のスズメたちの世界に潜入してみた

顔はスズメなのに、体は人間。不思議な姿をした鳥人間たちを描いた、歌川国芳の「里すずめねぐらの仮宿」。 動物を擬人化させることが得意だった、歌川国芳の代表作の一つです。 歌川国芳の「里すずめねぐらの仮宿」をクローズアップすることで、スズメたちが暮らしている世界をじっくりと観察してみましょう。 まずは、画面の左上。格子窓のある部屋、赤い絨毯の上に、華やかに着飾ったスズメが座っています。スズメの世界の花魁のようです。 この作品が制作されたのは、弘化2年(1845)のことでした。