太田記念美術館

東京・原宿にある浮世絵専門の私立美術館です。1980年開館。コレクションは約1万500…

太田記念美術館

東京・原宿にある浮世絵専門の私立美術館です。1980年開館。コレクションは約1万5000点。浮世絵の楽しさを皆さまにお届けします。表記がない画像は太田記念美術館の所蔵。公式サイトは http://www.ukiyoe-ota-muse.jp/

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【オンライン展覧会】深掘り!浮世絵の見方

太田記念美術館にて、2023年12月1日~12月24日開催の「深掘り!浮世絵の見方」展のオンライン展覧会です。 note上では、画像をクリックすると、より大きなサイズでご覧いただけますので、美術館で実物をご覧いただくような感覚でお楽しみいただけます。 オンライン展覧会の入館料は1,000円です。無料公開の下にある「記事を購入する」をクリックしてご購入ください。一度記事をご購入されると無期限でご覧いただけます。いつでも、どこでも、お好きな時に「深掘り!浮世絵の見方」展をご鑑賞

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    • オンライン展覧会〈歌川広重 山と海を旅する〉

      太田記念美術館にて、2023年8月1日~8月27日まで開催の展覧会「歌川広重 山と海を旅する」展のオンライン展覧会です。全80点の画像および、参考画像、作品解説を掲載しています。 note上では、画像をクリックすると、より大きなサイズでご覧いただけますので、美術館ではなかなかよく見えない細部まで拡大してお楽しみいただけます。 オンライン展覧会の入館料は800円。無料公開の下にある「記事を購入する」をクリックしてご購入ください。一度記事をご購入されると無期限でご覧いただけます。

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      • 蔦屋重三郎の1号店が吉原遊郭のすぐそばにオープンしたという話

        版元・蔦屋重三郎のお店があった場所といえば、通油町、現在の東京都中央区日本橋大伝馬町が有名です。 葛飾北斎が描いたのも通油町の店舗ですし、 現在、蔦屋重三郎「耕書堂」跡という看板が立っているのもかつての通油町です。 しかしながら、蔦屋重三郎が通油町に店舗を構えたのが天明3年(1783)、数え33歳の時でした。蔦屋の版元としての活躍は安永3年(1774)、24歳の時から確認できますので、約10年間、蔦屋重三郎は別の場所でお店を開いていました。 蔦屋重三郎が1号店を構えた

        • 葛飾北斎が蔦屋重三郎のお店を紹介します

          2025年のNHK大河ドラマの主人公となった蔦屋重三郎。蔦屋重三郎は何をした人かと言えば、その職業は「版元」。小説や浮世絵版画の企画を立案したり、喜多川歌麿や東洲斎写楽といった浮世絵師たちをプロデュースしたり、彫師や摺師を指揮して出版物を制作したりと、その業務はさまざまです。 しかし、版元の仕事はこれだけではありません。自らが出版した書籍や浮世絵も販売していました。販売は小売店となる本屋が行なっている現代と比べると、大きな違いです。 では、蔦屋重三郎のお店はどのような感じ

        【オンライン展覧会】深掘り!浮世絵の見方

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        • 蔦屋重三郎 記事まとめ
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        • 葛飾北斎 記事まとめ
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          蔦屋重三郎が作った浮世絵を簡単に見極める方法

          2025年のNHKの大河ドラマ「べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~」の主人公となった蔦屋重三郎(1750~1797)。蔦屋重三郎って誰?、何をした人なの?と疑問に思っている方も多いかと思いますが、一言でいえば「出版社の社長」。歌麿や写楽といった浮世絵を出版したプロデューサーです。 蔦屋重三郎については、これから追々紹介していく予定ですが、今回は蔦屋重三郎が出版した浮世絵を見極める簡単なテクニックをご紹介しましょう。 浮世絵版画には、絵の中にいろいろな文字やマークが記されています。

          蔦屋重三郎が作った浮世絵を簡単に見極める方法

          〈#今日の推しおじ〉最終人気投票!!

          概要・投票のやりかた 太田記念美術館で3/26まで開催中の展覧会「広重おじさん図譜」。昨年の12月から、広重の描いた味わい深いおじさんたちを「#今日の推しおじ」というタグで紹介してきました。展覧会閉幕に向けて、おじさんたちの人気投票を行いたいと思います。 下記に、「#今日の推しおじ」で紹介されたおじさんたちが「いいね」の数順に並んでいます。お気に入りのおじさんがいましたら、各ツイートで「いいね」ボタンを押してください。複数のおじさんに「いいね」していただいてかまいません。

          〈#今日の推しおじ〉最終人気投票!!

          【オンライン展覧会】広重おじさん図譜

          太田記念美術館にて、2023年2月3日~3月26日(前期:2/3~2/26、後期:3/3~3/26)まで開催しておりました「広重おじさん図譜」展のオンライン展覧会です。前期・後期合わせて全146点の画像および作品解説を掲載しています。 note上では、画像をクリックすると、より大きなサイズでご覧いただけますので、美術館ではなかなかよく見えない細部まで拡大してお楽しみいただけます。 オンライン展覧会の入館料は1500円。無料公開の下にある「記事を購入する」をクリックしてご購入く

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          【オンライン展覧会】広重おじさん図譜

          【オンライン展覧会】浮世絵と中国

          太田記念美術館にて、2023年1月5日~1月29日開催の「浮世絵と中国」展のオンライン展覧会です。 note上では、画像をクリックすると、より大きなサイズでご覧いただけますので、美術館で実物をご覧いただくような感じでお楽しみいただけます。 オンライン展覧会の入館料は800円です。無料公開の下にある「記事を購入する」をクリックしてご購入ください。一度記事をご購入されると無期限でご覧いただけます。いつでも、どこでも、お好きな時に「浮世絵と中国」展をご鑑賞ください。 展示作品リ

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          【オンライン展覧会】浮世絵と中国

          【オンライン展覧会】闇と光ー清親・安治・柳村

          太田記念美術館にて、2022年11月1日~12月18日開催の「闇と光ー清親・安治・柳村」のオンライン展覧会です。 note上では、画像をクリックすると、より大きなサイズでご覧いただけますので、美術館で実物をご覧いただくような感じでお楽しみいただけます。 オンライン展覧会の入館料は1800円です。無料公開の下にある「記事を購入する」をクリックしてご購入ください。一度記事をご購入されると無期限でご覧いただけます。いつでも、どこでも、お好きな時に「闇と光ー清親・安治・柳村」展をご

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          【オンライン展覧会】闇と光ー清親・安治・柳村

          【オンライン展覧会】はこぶ浮世絵ークルマ・船・鉄道

          太田記念美術館にて、2022年10月1日~10月26日まで開催の「はこぶ浮世絵ークルマ・船・鉄道」展のオンライン展覧会です。展示作品全66点の画像および作品解説を掲載しています。 note上では、画像をクリックすると、より大きなサイズでご覧いただけますので、美術館で実物をご覧いただくようにお楽しみいただけます。 オンライン展覧会の入館料は、実際の展覧会と同じ800円です。無料公開の下にある「記事を購入する」をクリックしてご購入ください。一度記事をご購入されると無期限でご覧いた

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          【オンライン展覧会】はこぶ浮世絵ークルマ・船・鉄道

          浮世絵のカメたちをご紹介します

          浮世絵にはさまざまな種類の動物たちが登場します。ネコやイヌといった身近な哺乳類はもちろんですが、両生類や爬虫類の姿も描かれています。以前、カエルの浮世絵を取り上げましたが、今回はカメの浮世絵をご紹介しましょう。 まずは、浮世絵に登場するカメとしてもっとも有名な作品が、歌川広重の「名所江戸百景 深川万年橋」でしょう。 胴体に細い紐が結び付けられ、宙にぶら下がっているカメ。首を上に伸ばし、手足をバタバタしているようです。 なぜカメがこんな姿で吊るされているのかと言えば、この

          浮世絵のカメたちをご紹介します

          子ネコたちが寺子屋でお勉強している様子を紹介します

          歌川芳虎の「新板ねこの手ならひ師匠」では、子ネコたちが寺子屋で読み書きを習っている様子が描かれています。今回は、そんな子ネコたちの奮闘ぶりをご紹介しましょう。中には真面目にお勉強できない子ネコたちもいるようですが…。 こちらの浮世絵、画面の上と下に二つの場面が描かれています。まずは、上の「席書」の場面から見てみましょう。 「席書」とは、大勢の前で子ネコたちに文字を書かせる、言わばお披露目の会です。画面の上には、「鶴亀」「松竹梅」など、大きな紙に書かれた書がずらりとぶら下が

          子ネコたちが寺子屋でお勉強している様子を紹介します

          北斎と馬琴が制作をめぐって喧嘩したという話

          浮世絵師・葛飾北斎と戯作者・曲亭馬琴。最強のタッグと言ってもよい2人は、『椿説弓張月』や『新編水滸画伝』など、13作(前編・後編などは1作とみなす)の読本を制作し、ヒットを重ねました。 北斎と馬琴の関係については、これまでも紹介してきました。 北斎と馬琴。才能ある2人だからこそ、時には制作をめぐって衝突することもあったようで、さまざまな逸話が伝わっています。今回は、そんな2人が喧嘩をして仲違いをしたというエピソードを紹介しましょう。 文化9年(1812)に刊行された『占

          北斎と馬琴が制作をめぐって喧嘩したという話

          【オンライン展覧会】源平合戦から鎌倉へ-清盛・義経・頼朝

          太田記念美術館にて、2022年7月1日~7月24日まで開催の「源平合戦から鎌倉へ」展のオンライン展覧会です。展示作品全63点の画像および作品解説を掲載しています。 note上では、画像をクリックすると、より大きなサイズでご覧いただけますので、美術館で実物をご覧いただくようにお楽しみいただけます。 オンライン展覧会の入館料は、実際の展覧会と同じ800円です。無料公開の下にある「記事を購入する」をクリックしてご購入ください。一度記事をご購入されると無期限でご覧いただけます。いつで

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          北斎が馬琴の指示を勝手に変更して作画していたという話

          浮世絵師の葛飾北斎と戯作者の曲亭馬琴はタッグを組み、読本を制作しました。時には、北斎が馬琴の家に居候していたこともあるほど親密な関係でしたが、2人はとても気が合う仲のいいお友達という訳ではなかったようです。今回は、読本の制作をめぐる2人のエピソードをご紹介しましょう。 読本の挿絵は、戯作者がラフスケッチ(稿本)を描き、絵師はその指示を元に作画します。例えば、こちらの馬琴による『南総里見八犬伝』の稿本。右上には刀や槍で戦う人々、下の方には馬に乗って戦う人々が描かれています。

          北斎が馬琴の指示を勝手に変更して作画していたという話

          北斎と馬琴は同居するほど親密だったという話

          葛飾北斎の名前が全国に知れ渡るきっかけとなったのは、数え45歳の頃から本格的に取り組むようになった「読本挿絵」です。読本と言えば、『南総里見八犬伝』がその代表でしょう。日本の伝説や歴史を題材とした伝奇的要素の強い小説のことで、時には数冊、場合によっては数十冊にもわたってストーリーが繰り広げられました。読本は、基本的には文字で構成されていますが、時折、物語の一場面を絵画化したものが挿し込まれます。その挿絵はモノクロの画面で、錦絵のように鮮やかな色はありませんが、隅々まで緻密に描

          北斎と馬琴は同居するほど親密だったという話