雪の日はご用心ー歌川広景「江戸名所道戯尽 十四 芝赤羽はしの雪中」
東京では頻繁に雪が降らないため、ちょっとの雪でも、足を滑らせて転んでしまうことが往々にしてあります。そんな不注意から起きる事故は、江戸時代にもあったようです。
こちらは、歌川広景(ひろかげ)が描いた「江戸名所道戯尽(えどめいしょどうけづくし)」という、全50枚からなるシリーズの1図、「十四 芝赤羽はしの雪中」です。
舞台は、増上寺の南側を流れる渋谷川に架かる赤羽橋。現在の地下鉄大江戸線、赤羽橋駅のすぐ近くです。奥には、朱色の門を構える立派な屋敷は久留米藩有馬家の上屋敷。雪