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動物 記事まとめ

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浮世絵に描かれた動物たちの記事をまとめました。
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#猫

浮世絵のなかに夢中で遊ぶ猫を探してみた

浮世絵には、江戸時代の人々に家族の一員として愛された猫たちが数多く登場します。そこで今回は、夢中で遊ぶ飼い猫たちの姿を中心にご紹介いたします。 月岡雪鼎「髪すき」天明6年(1786) 絹本着色一幅 季節は冬。こたつに入った女性が髪を結ってもらいながら手紙を読んでいます。そしてその手紙の端では・・・ ヒラヒラ揺れるのが面白いのでしょう。赤い紐が結ばれた飼い猫が、手紙の揺れに合わせて踊るようにじゃれついています。ちなみに本図は肉筆画。柔らかな筆使いで猫のフワフワとした体毛が

町で働く猫たちをご紹介します

歌川芳藤の「しん板猫のあきんどづくし」では、猫たちが、人間さながらの姿になって、町でさまざまな商品を売り歩く仕事をしています。今回は、一生懸命働く猫たちの様子を詳しくご紹介しましょう。左上から順番に見ていきます。 ①読売 2匹とも、ちょっと変わった形の笠を頭に被っていますが、八つ折編笠というものです。いろは歌や流行の童謡の本を、読み唄いながら売り歩く読売という商売です。「これまでが上の文句。さよふ、さよふ」「これからが面白い。さあ一ツ読みまう」と、2匹で仲良く相談していま

江戸時代のネコもこたつで丸くなるようです。

寒い季節になると、こたつが恋しくなってきます。童謡「雪」には「猫はこたつで丸くなる」というフレーズがありますが、江戸時代のネコたちはどうだったのでしょうか。今回は、こたつで丸くなっているネコたちの浮世絵をご紹介しましょう。 こちらは鈴木春信の「水仙花」。2人の男女がこたつに入っています。左の青年が、読書をしているふりをしながら、右の娘に足でちょっかいを出したようです。娘は、ちょっと腹が立ったのか、お返しにとばかり、男性の足をくすぐっています。 そんな2人の痴話喧嘩にはまっ

月岡芳年の猫がカワイイという話

猫の絵をたくさん描いている浮世絵師といえば、歌川国芳が有名でしょう。猫が大好きで、たくさんの猫を飼っているだけでなく、仕事をしている最中でも懐に猫を入れていたといいます。 こちらは幼い頃に国芳に入門していた河鍋暁斎が、当時のことを思い出して描いた『暁斎画談』の1図です。右側にいる絵筆を持った人物が国芳。机の周りに猫が何匹もいるだけでなく、懐の中や机の上にもいた様子がよく分かります。 さて、猫好きの歌川国芳の門人であったのが月岡芳年です。芳年と言えば、残酷な血みどろ絵の印象

猫のお蕎麦屋さんをレポートしてみた

猫が経営する、猫のためのお蕎麦屋さん。猫好きなら一度は行ってみたい、そんな素敵なお店が、浮世絵の世界にはあります。 四代歌川国政が描いた「しん板猫のそばや」です。明治6年(1873)の作。今回は、このお店を皆様にご案内いたします。 ※美術館では現在、展示はしておりません。 まずは、下の方にある入り口から見てみましょう。 看板には、人間の世界のお蕎麦屋さんでもお馴染みの「きそば」の文字が。障子に書かれている文字は「泡美」。お店の名前でしょうか。猫の食事入れとして用いられて

猫が大好き過ぎる花魁・薄雲のお話

2020年8月17日、太田記念美術館のツイッターにて、月岡芳年の「古今比売鑑 薄雲」を「猫が大好き過ぎる花魁」と紹介したところ、予想を上回るリツイートやいいねがありました。 アクセサリーである簪の飾りが猫に。 着物の柄も猫。 着物の紋も猫。 Twitterでは「仕事の最中でも可愛がるので、妓楼の主人が見かねて猫を遠ざけると、病気になって寝込んでしまうほど。」と紹介しましたが、この薄雲という花魁、元禄時代に実在しました。薄雲と猫にまつわるエピソードも『近世江都著聞集』や