太田記念美術館

東京・原宿にある浮世絵専門の私立美術館です。1980年開館。コレクションは約1万500…

太田記念美術館

東京・原宿にある浮世絵専門の私立美術館です。1980年開館。コレクションは約1万5000点。浮世絵の楽しさを皆さまにお届けします。表記がない画像は太田記念美術館の所蔵。公式サイトは http://www.ukiyoe-ota-muse.jp/

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北斎と馬琴が制作をめぐって喧嘩したという話

浮世絵師・葛飾北斎と戯作者・曲亭馬琴。最強のタッグと言ってもよい2人は、『椿説弓張月』や『新編水滸画伝』など、13作(前編・後編などは1作とみなす)の読本を制作し…

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【オンライン展覧会】源平合戦から鎌倉へ-清盛・義経・頼朝

太田記念美術館にて、2022年7月1日~7月24日まで開催の「源平合戦から鎌倉へ」展のオンライン展覧会です。展示作品全63点の画像および作品解説を掲載しています。 note上で…

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北斎が馬琴の指示を勝手に変更して作画していたという話

浮世絵師の葛飾北斎と戯作者の曲亭馬琴はタッグを組み、読本を制作しました。時には、北斎が馬琴の家に居候していたこともあるほど親密な関係でしたが、2人はとても気が合…

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北斎と馬琴は同居するほど親密だったという話

葛飾北斎の名前が全国に知れ渡るきっかけとなったのは、数え45歳の頃から本格的に取り組むようになった「読本挿絵」です。読本と言えば、『南総里見八犬伝』がその代表でし…

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北斎と馬琴が制作をめぐって喧嘩したという話

北斎と馬琴が制作をめぐって喧嘩したという話

浮世絵師・葛飾北斎と戯作者・曲亭馬琴。最強のタッグと言ってもよい2人は、『椿説弓張月』や『新編水滸画伝』など、13作(前編・後編などは1作とみなす)の読本を制作し、ヒットを重ねました。

北斎と馬琴の関係については、これまでも紹介してきました。

北斎と馬琴。才能ある2人だからこそ、時には制作をめぐって衝突することもあったようで、さまざまな逸話が伝わっています。今回は、そんな2人が喧嘩をして仲違い

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【オンライン展覧会】源平合戦から鎌倉へ-清盛・義経・頼朝

【オンライン展覧会】源平合戦から鎌倉へ-清盛・義経・頼朝

太田記念美術館にて、2022年7月1日~7月24日まで開催の「源平合戦から鎌倉へ」展のオンライン展覧会です。展示作品全63点の画像および作品解説を掲載しています。
note上では、画像をクリックすると、より大きなサイズでご覧いただけますので、美術館で実物をご覧いただくようにお楽しみいただけます。
オンライン展覧会の入館料は、実際の展覧会と同じ800円です。無料公開の下にある「記事を購入する」をクリ

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北斎が馬琴の指示を勝手に変更して作画していたという話

北斎が馬琴の指示を勝手に変更して作画していたという話

浮世絵師の葛飾北斎と戯作者の曲亭馬琴はタッグを組み、読本を制作しました。時には、北斎が馬琴の家に居候していたこともあるほど親密な関係でしたが、2人はとても気が合う仲のいいお友達という訳ではなかったようです。今回は、読本の制作をめぐる2人のエピソードをご紹介しましょう。

読本の挿絵は、戯作者がラフスケッチ(稿本)を描き、絵師はその指示を元に作画します。例えば、こちらの馬琴による『南総里見八犬伝』の

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北斎と馬琴は同居するほど親密だったという話

北斎と馬琴は同居するほど親密だったという話

葛飾北斎の名前が全国に知れ渡るきっかけとなったのは、数え45歳の頃から本格的に取り組むようになった「読本挿絵」です。読本と言えば、『南総里見八犬伝』がその代表でしょう。日本の伝説や歴史を題材とした伝奇的要素の強い小説のことで、時には数冊、場合によっては数十冊にもわたってストーリーが繰り広げられました。読本は、基本的には文字で構成されていますが、時折、物語の一場面を絵画化したものが挿し込まれます。そ

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