太田記念美術館

東京・原宿にある浮世絵専門の私立美術館です。1980年開館。コレクションは約1万5000点。浮世絵の楽しさを皆さまにお届けします。表記がない画像は太田記念美術館の所蔵。公式サイトは http://www.ukiyoe-ota-muse.jp/

葛飾北斎 記事まとめ

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富士山はどれくらい遠くから見えるのか、北斎と広重に聞いてみた。

歌川広重の「冨士三十六景 下総小金原」。手前に大きく描かれた馬が印象的な作品です。小金原は幕府直轄の馬の放牧地。現在の千葉県北西部、松戸市、鎌ヶ谷市、船橋市付近に広がる原野でした。 広がる草原の先に、富士山の姿が小さく見えています。 この場所は富士山から100キロ以上離れているのですが、そもそも富士山はどれくらい遠くから見ることができるのでしょうか? 現代の科学技術を駆使すれば詳細に分析することは可能でしょうが、ここはやはり、富士山の絵を数多く描いた、葛飾北斎と歌川広重

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北斎は「画狂老人卍」というやんちゃな画号をどのようにして思い付いたのかという話

葛飾北斎が生涯に何度も画号を変えたという話は有名ですが、たくさんある画号の中でも、特に異彩を放っているのが「画狂老人卍」ではないでしょうか。しかもこの画号、北斎が70代半ばというかなりの高齢になってから使い始めたものです。ちょっと中二病を思わせるようなやんちゃな画号。北斎はなぜこのような画号を用いるようになったのか、その経緯をご紹介しましょう。 北斎は、享和元年(1801)、数え42歳の頃から「画狂人」という画号を用い始めます。例えばこちらの「見立三番叟」という肉筆画。

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葛飾北斎のご先祖様ってどんな人?

葛飾北斎を生んだ両親は、どのような人物だったのでしょうか? 父親については、川村氏、あるいは、幕府御用達の御鏡師(鏡職人)である二代中嶋伊勢の長男であったという説(註1)があり、断定には至っておりません。(後日、別記事にて紹介予定) 一方、母親については、小林平八郎の孫であったことが伝わっています(註2)。 小林平八郎とは、忠臣蔵で知られる吉良上野介に仕えた武士。元禄14年(1701)、大石内蔵助が率いる赤穂義士たちが吉良邸に討ち入りした際、吉良上野介を守るために奮闘し

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葛飾北斎の「冨嶽三十六景」は「三十六景」ではなくて「四十六景」という話

葛飾北斎の代表作である「冨嶽三十六景」。題名が「三十六景」となっていますので、全部で36点からなるシリーズと思われがちなのですが、実は36点ではなく、46点が確認されています。 なぜ、36点ではなく、10点も多いのでしょうか? その理由は非常にシンプルで、「冨嶽三十六景」の売れ行きが好調だったため、追加で出版されることになったのです。こちらが追加された10点。浮世絵好きの間では「裏富士」と通称されています。 このように、浮世絵の題名が制作された枚数と合致しないことは、と

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江戸の地形・土木 記事まとめ

江戸の地形や土木事業について紹介した記事をまとめました。

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【オンライン展覧会】「江戸の凸凹」展

太田記念美術館にて、2019年6月1日~6月26日に開催された「江戸の凸凹」展のアーカイブです。浮世絵に描かれた江戸の風景とともに地形図を参照しながら、江戸、そして東京の高低差を感じてもらうというマニアックな企画。本アーカイブでは展示作品・全80点の画像ならびに、展示室内の作品解説を掲載しています。作品画像はある程度細部までは拡大できますので、美術館で実物をご覧いただくようにお楽しみいただけます。オンライン展覧会の入館料は、実際の美術館の入館料と同額である800円です。ご覧い

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800

虎子石さんぽ 大磯をぶらぶら

東海道の宿場である大磯。「曽我物語」で有名な曽我十郎の恋人である大磯の虎(虎御前)や、彼女が大事にしていた虎子石にもゆかりの深い町でもあります。虎子石について詳しくはこちらの記事をどうぞ。 昨年、フェリシモさんよりぬいぐるみも発売されています。 さて、虎子石のぬいぐるみが先日、自らのルーツである大磯の町をぶらぶらとお散歩してきたようですので、その様子をお伝えします。 美術館のある原宿から品川で乗り換えて東海道線にのり、大磯の駅に降りたようです。こじんまりとして雰囲気のあ

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【オンライン展覧会】「江戸の土木」展

太田記念美術館にて、2020年10月10日~11月8日に開催された「江戸の土木」展のアーカイブです。展示作品・全70点の画像、ならびに、展示室内の作品解説を掲載しています。作品画像はある程度細部までは拡大できますので、美術館で実物をご覧いただくようにお楽しみいただけます。オンライン展覧会の入館料は、実際の美術館の入館料と同額である800円です。ご覧いただける期間は無期限となっておりますので、いつでも、どこでも、好きな時に「江戸の土木」展をご鑑賞いただけます。 はじめに土木と

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浮世に描かれた橋 ~土木の視点から

太田記念美術館では2020年10月10日~11月8日に「江戸の土木」展を開催しました。近年、土木工事によって造られた地形や構造物に、マニアックな楽しみを見出す人たちが増えています。また東京では、(延期になってしまいましたが)オリンピックを見据えてさまざまな再開発や工事も盛んに行われています。 考えてみると、東京のルーツである100万都市・江戸は、江戸城の普請や、埋め立てにより土地を造成、橋や上水、運河などのインフラの整備など、高度な土木技術より発展していった都市でした。現代

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虎子石さんぽ 大磯をぶらぶら

東海道の宿場である大磯。「曽我物語」で有名な曽我十郎の恋人である大磯の虎(虎御前)や、彼女が大事にしていた虎子石にもゆかりの深い町でもあります。虎子石について詳しくはこちらの記事をどうぞ。 昨年、フェリシモさんよりぬいぐるみも発売されています。 さて、虎子石のぬいぐるみが先日、自らのルーツである大磯の町をぶらぶらとお散歩してきたようですので、その様子をお伝えします。 美術館のある原宿から品川で乗り換えて東海道線にのり、大磯の駅に降りたようです。こじんまりとして雰囲気のあ

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虎子石、世界にはばたく?の巻 太田記念美術館の謎のアイコン「虎子石」②

さて、今回は虎子石と、太田記念美術館の長い歴史?について書いていきます。 当館学芸員が虎子石を見出したのは、2010年のこと。「浮世絵動物園」という展覧会を開催するために、約14000点にのぼる収蔵品の中から、動物が描かれているさまざまな絵をピックアップしていました。そのとき、偶然学芸員の目についたのがこの作品。 歌川芳員「東海道五十三次内 大磯」(※現在展示されておりません) もちろん当館で過去に展示された記録はありません。 担当学芸員は、虎子石の「かわいくておかし

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太田記念美術館の謎のアイコン「虎子石」①これって何?生き物?

太田記念美術館の公式twitterアカウントや、noteアカウントに使われている謎のアイコン。 これは何なの?石?生き物?と思われる方が多いので、改めて紹介したいと思います。 実はこのアイコンは、歌川芳員「東海道五十三次内 大磯」(※現在展示しておりません)という作品に描かれた、謎のキャラクターを切り抜いたもの。大きな石に虎の手足と尻尾、目や口と思われるものもついており、おそらく生き物なのでしょう。 名前は「虎子石」とあります。 突然現れた虎子石に、周囲の人々がびっく

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オンライン展覧会

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【オンライン展覧会】「北斎とライバルたち」(通期)

太田記念美術館にて、2022年4月22日~6月26日開催の「北斎とライバルたち」のオンライン展覧会です。 画像をクリックすると、より大きなサイズでご覧いただけますので、美術館で実物をご覧いただくような感じでお楽しみいただけます。 オンライン展覧会の入館料は1800円です。無料公開の下にある「記事を購入する」をクリックしてご購入ください。一度記事をご購入されると無期限でご覧いただけます。 いつでも、どこでも、お好きな時に「北斎とライバルたち」展をご鑑賞ください。 ※現在、前

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【オンライン展覧会】「赤ー色が語る浮世絵の歴史」

 太田記念美術館にて、2022年3月4日~3月27日に開催の「赤ー色が語る浮世絵の歴史」展のオンライン展覧会です。  画像をクリックすると、より大きなサイズでご覧いただけますので、美術館で実物をご覧いただくような感じでお楽しみいただけます。  オンライン展覧会の入館料は800円です。無料公開の下にある「記事を購入する」をクリックしてご購入ください。一度記事をご購入されると無期限でご覧いただけます。  いつでも、どこでも、お好きな時に「赤-色が語る浮世絵の歴史」展をご鑑賞くだ

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【オンライン展覧会】 「信じるココロ ー信仰・迷信・噂話」

太田記念美術館にて、2022年2月4日~2月27日まで開催の「信じるココロー信仰・迷信・噂話」展のオンライン展覧会です。展示作品全56点の画像および作品解説を掲載しています。 note上では、画像をクリックすると、より大きなサイズでご覧いただけますので、美術館で実物をご覧いただくようにお楽しみいただけます。 オンライン展覧会の入館料は、実際の展覧会と同じ800円です。無料公開の下にある「記事を購入する」をクリックしてご購入ください。一度記事をご購入されると無期限でご覧いただけ

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800

【オンライン展覧会】「江戸の敗者たち」展

太田記念美術館にて、2021年4月15日~5月16日まで開催の「江戸の敗者たち」展のオンライン展覧会です。展示作品全61点の画像および作品解説を掲載しています。 note上では、画像をクリックすると、より大きなサイズでご覧いただけますので、美術館で実物をご覧いただくようにお楽しみいただけます。 オンライン展覧会の入館料は、実際の展覧会と同じ800円です。無料公開の下にある「記事を購入する」をクリックしてご購入ください。一度記事をご購入されると無期限でご覧いただけます。いつでも

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動物 記事まとめ

浮世絵に描かれた動物たちの記事をまとめました。

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ネズミの絵暦いろいろ

旧暦では、一ヶ月が30日からなる大の月と、29日からなる小の月がありました。毎年変わる大小月を示した暦が「大小」であり、またこれを絵で示したものを近代以降では「絵暦」(大小絵暦)と呼びます。 新年に配られた絵暦では、鶴や亀、十二支などおめでたい動物もモチーフとして人気でした。今回は太田記念美術館が所蔵する絵暦のなかから、安永9年(1779)、庚子の、ネズミが大活躍する絵暦をご紹介いたします。 「鼠の相撲」 12.6×13.1cm ネズミの力士が睨み合っています。行司は大

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ネズミVS人間のいさかいをリポートしてみた

今回ご紹介するのは、ネズミと人との小競り合いを描いた四代歌川国政「しん板ねづミのたわむれ」(明治15年[1882]大判錦絵)。では早速、見ていきましょう。 一段目  夜、ネズミの暗躍と翻弄される人々 まずは一段目。夜中に突然ネズミが現れたのでしょう、寝間着姿の夫婦と子供が大騒ぎをしています。 勇ましく応戦する男性。右手に枕、左手にほうきを手にしています。右足で踏みつけるのはネズミ捕りの仕掛け、「枡おとし」に使った一升枡。棒で支えて立て掛けた一升枡の下に餌を置き、これにネ

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浮世絵の象たちをご紹介いたします

現代人にとって、動物園やテレビで見慣れた動物である象。浮世絵にもしばしば登場するのですが、本来、象は日本には生息しない動物です。今回は江戸から明治にかけて象を描いた浮世絵をご紹介しながら、当時の人々にとって未知の動物である象が、どのような存在であったかも見ていきたいと思います。 北尾重政「江口の君図」寛政1~10年(1789~98)頃 絹本着色 一幅 白い象に乗るのは、謡曲『江口』で知られる遊女。『江口』は、西行法師が摂津国の江口で遊女と歌問答を行ったことや、遊女が普賢菩

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浮世絵のなかに夢中で遊ぶ猫を探してみた

浮世絵には、江戸時代の人々に家族の一員として愛された猫たちが数多く登場します。そこで今回は、夢中で遊ぶ飼い猫たちの姿を中心にご紹介いたします。 月岡雪鼎「髪すき」天明6年(1786) 絹本着色一幅 季節は冬。こたつに入った女性が髪を結ってもらいながら手紙を読んでいます。そしてその手紙の端では・・・ ヒラヒラ揺れるのが面白いのでしょう。赤い紐が結ばれた飼い猫が、手紙の揺れに合わせて踊るようにじゃれついています。ちなみに本図は肉筆画。柔らかな筆使いで猫のフワフワとした体毛が

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